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翌日配送で先ほど届きました 迅速な対応ありがとうございます 大事に使わせて頂きます ビオラ

やはりマンガは読みやすくていいですね。一気に読みました。

日本思想「史」における空海の思想の位置付けが論じられるかと思って本書を読んだが、著者の論じる基本スキームが西洋哲学であるため期待したものと異なっていた。また、方法論的にも合っていないと思う。「風雅・成仏・政治」という3つの概念がキーワードであるが、何を論じているのかイメージが湧かない。もちろん、著者は日本思想や文学にも精通しており、芭蕉や詩人の西脇順三郎との関係も論じられるが、腹落ちしないのが正直なところだ。 「風雅」は詩人、書家としての空海に着目している。風雅は自然を美しいと感じる心であるが、その自然は無常であり、日本独特の感性である「さび」へと繋がっている。「成仏」は仏教者としての空海に着目しており、空海は人も仏も地・水・火・風・空・識の六大体から構成されていると考えており、大日如来は六大がより密で凝集したあり方だとしている。この「成仏」の概念は全体のキー概念だが、非常に抽象的に論じられているために残念ながら明確な像を結んで理解することができない。 空海は非常に行動力のある人であったが、その行動の背景には「四恩に報いる」という考え方が原動力になっていた。四恩とは父母の恩、国王の恩、衆生の恩、三宝すなわち仏法僧の恩である。四恩に報いるとは、大日如来の悟りを行きわたらせることだという。そして、「政治」とは四恩の忘却に対する闘い、四恩に報いることにほかならない。ここで語られていることは何となく分かる。ただ、当時の時代における仏教の役割、鎮護国家として仏教が振興された背景や、天皇を中心とする朝廷と仏教者の関係などが説明されるとより理解が深まったと思う。

やさしい絵に心が癒されます。 般若心経が身近に感じられるようになりました。

人生、生き方を考えるための素晴らしい書籍です。