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まだパラパラと見ただけですが、初心者のわたしにもわかりやすそうです。

「汚いものには蓋をする」のようなコトは、結構よくやっちゃったりしません？(^^;) 冷蔵庫に賞味期限切れのもの発見したけど、そのまま放置とか。(^^;;) ああ、ちょっと例えのレベルが低すぎますね。 今なら、「清い民主党」という言葉がイイカンジのたとえですかね。(^^;) 汚いものをあえてなかったかのように振舞うというそういうことを、「古事記」に書かれている日本神話の時代から、ずーっと日本人は繰り返していたんだよ、だけどそれでいいの？というのを書いているのがこの本。 この本によると、汚いものを見なかったことにすること・排除することは、日本人固有の心身症などが発現する原因の一つになっているのではないか、ということらしいのです。 汚いものを見なかったことにする話の例は、日本神話からは、死んでしまったイザナミ神を連れ戻しに行くイザナキ神の話が載っています。 黄泉の国にいるイザナミ神はすでに黄泉の国の食べ物を食べてしまったため、元いた世界に戻ることはできない状態になっているのですが、イザナキ神の「まだ国は出来上がってないのだからもっと産んでくれないか」という頼みのためならばと戻ることにするのです。 黄泉の国の神にその相談をする間は自分の姿を見ないでくれとイザナミ神はいいます。 ところが、イザナキ神はその頼みを破って、イザナミ神の姿が醜くなっているのを見てしまい、恐ろしくなって逃げてしまいます。 そんな姿を見られたイザナミ神は恥をかかされたと怒り、イザナキ神を追いかけるわけです。 イザナキ神は追っ手を振り払い、なんとか元の世界に戻り、黄泉の国との道をふさぎ、みそぎをして穢れを清めるのです。 イザナキ神、みそぎをして終わりです。 散々国つくりのためにいろんなものを産ませ、最期に産んだもののために死んでしまったイザナミ神に対して、まだ産んで欲しいと結構酷なことをいってるんですよね。 イザナミ神の「みないで」というお願いを無視してみちゃってるんですよね。 勝手に観たのに、おののいて逃げてるんですよね。 イザナキ神、自分のしたことを棚にあげて、みそぎをして終わりなんです。(^^;) そういうことを神話の時代からやってきた日本人。 いまこそ、ふたをしてなかったことにしてきた汚い部分を、もう一回見つめなおして考えてもいい時期なのではないの？というメッセージがこめられた1冊でした。

母のために購入しました。喜んでいました。